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蔡英文氏、民進党主席に当選


ニュース 政治 作成日:2008年5月19日_記事番号:T00007509

蔡英文氏、民進党主席に当選

 
 民進党の次期主席を選ぶ党内選挙が18日行われ、陳水扁政権で行政院副院長と行政院大陸委員会主任委員を務めた蔡英文氏(51)が、7万3,865票(得票率57.1%)を獲得し、独立派の長老格、辜寛敏氏(4万8,882票、37.8%)を破り当選した。蔡氏は女性としては初めて、台湾の大型政党のトップに就任する。
  
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陳政権の負の遺産を背負いつつ党を運営することになった蔡英文氏。能力やクリーンさでは最適の人材とみられている(中央社)
 
 蔡氏は、「民進党は20日より野党になり、政権の監督役を果たす。反省して民衆の中に入って信頼を取り戻してこそ再起できると信じる」と党首としての抱負を語った。また、党内外の有力者と面会して提言を受けたり、地方の支持者と意見交換を行うことにも意欲も示した。

 民進党は総統選挙で大敗しての政権喪失や、相次ぐスキャンダルで著しく声望が落ちており、党勢の立て直しは容易ではないとみられる。台湾各メディアには、党内の派閥問題が蔡新主席にとって最初の関門という論調が少なからずみられる。

 また、蔡新主席の就任によって、陳水扁総統や総統選の候補となった謝長廷代理主席、呂秀蓮副総統や張俊雄行政院長ら、民進党政権のスター政治家らが第一線を退き、世代交代が進むと目されている。