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タイジェンの抗生物質、健保給付対象に


ニュース 医薬 作成日:2018年1月22日_記事番号:T00075128

タイジェンの抗生物質、健保給付対象に

 新薬開発の太景生物科技(タイジェン・バイオテクノロジー)の抗生物質「太捷信(タイジェシン)」(一般名・ネモノキサシン)が1月から健保給付対象となった。給付価格は1錠180台湾元(約680円)という高値に設定された。22日付工商時報が伝えた。

 太捷信は非キノロン系抗菌薬で、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や肺炎レンサ球菌に効果がある。

 タイジェンは2014年2月に衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA)から太捷信の販売許可を取得したが、当時の条件では健保給付価格がコスト割れの低価格となる可能性が高かったため、健保給付申請をいったん取り下げた。その後、15年に健保給付に関する規定が改正され、給付価格の算定にコスト計算法が導入されたことから、健保給付を再申請し、このほど認可された。

 タイジェンの許明珠執行長(CEO)は「開発コストで計算すると1錠600元ほどになる。今回健保給付が認められたことは、海外市場への進出にも役立ち、知名度の上昇に伴い、20年には売り上げがピークを迎えるのではないか」と述べた。