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機械業界、中国生産を強化


ニュース 機械 作成日:2018年1月22日_記事番号:T00075147

機械業界、中国生産を強化

 蔡英文政権が東南アジアなどとの関係強化を目指す「新南向政策」を推進する中、機械業界は逆に、東南アジアへの輸出拠点として中国に設置した工場の拡張を進めている。▽台湾から東南アジア諸国連合(ASEAN)に輸出する工作機械の関税が今年から10%と従来の5%から倍増した▽中国からASEANに輸出される工業製品に今年からゼロ関税が適用される──ことが主な理由だ。21日付工商時報が報じた。

 程泰機械(グッドウェイ・マシン)は昨年、中国・江蘇省蘇州市で呉江第2工場に着工した。稼働後は中国国内やインドネシア、ベトナム、ロシアなどの需要に対応する計画だ。

 高鋒工業(kafo)の主管は、台湾の工場は飽和状態になっており、一部の製品は中国の淮安工場(江蘇省)での生産に切り替えたと説明。淮安工場の生産規模と品質が安定してから東南アジアへの輸出を開始し、設備稼働率が70~80%に高まれば工場拡張を検討するという。

 台湾滝沢科技は上海に工場を持つ。同社主管は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」によりタイを中心に東南アジアの需要が高まっており、一部の製品の生産を中国に切り替えることを検討していると説明した。