ニュース 社会 作成日:2018年1月23日_記事番号:T00075158
今月20日、台中市大里区に新しい夜市(ナイトマーケット)「大里都夜市」が大々的にオープンし、多くの来客でにぎわった。ただ同市ではここ数年、鳴り物入りで新規オープンした夜市が短期間で相次ぎ閉鎖に追い込まれており、似たような夜市が林立する中、いかに独自性を打ち出し、集客を維持できるかが課題となっている。
台中市では2014年7月に「台湾最大の文化創意夜市」をうたう「水湳経貿文創夜市」(西屯区)がオープンした後、15年5月に「大里文創夜市」(大里区)、16年には1月に「興大創意夜市」(南区)、3月に「円富文創観光夜市」(神岡区)、5月に「妖怪夜市」(西屯区)、11月に「環中夜市」(西屯区)と新しい夜市が続々と開設された。
これら夜市は、近年の流行語とも言える「文化創意(文化クリエイティブ)」を冠し、アート色や国際色を打ち出したり、人気芸能人を招いたりしたことで開業当初こそ大勢の客を集めたものの、その後、客足は急速に遠のき、昨年までに全て閉鎖に追い込まれた。特に日本の妖怪の図案や和風インテリアを取り入れた「妖怪夜市」はわずか半年足らずで営業を停止した。
こうした状況について中華観光文創市集交流協会の胡子強理事長は、「新しい夜市は外面を『文創』のイメージで包めば、若者を夜市に呼び込めると考えたが、実際の中身は従来型の夜市と変わり映えがしなかったため、リピーターを生み出せなかった」と指摘している。
夜市で屋台を出展する業者からも、「逢甲夜市」(西屯区)や「東海夜市」(龍井区)、「一中街夜市」(北区)といった老舗夜市に比べ、新興の夜市の客は一度来ればもう訪れることはなく、屋台も利益が上がらないため店を出したいとは思わないといった声が挙がっている。
しかし、夜市を運営する業者は、新鮮味を打ち出して投資の回収を急ぎ、ブームが去って客や出店屋台が減れば閉鎖して、また別の場所で新たなうたい文句の下でオープンするという手法を繰り返しているため、同様の状況は今後も続く可能性が高い。
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