ニュース 電子 作成日:2018年1月25日_記事番号:T00075207
世界の発光ダイオード(LED)産業では今年、中国でLEDチップの生産能力拡充が続くことにより供給過剰が生じ、価格の大幅な下落が起きるとの懸念が浮上しており、台湾メーカーは高い利益が見込まれる新たな技術や応用先への注力が求められている。25日付電子時報が報じた。
台湾のLEDパッケージング(封止)メーカーの多くは昨年、事業内容の調整や転換を進めたことから減収を記録したが、今年は、垂直共振器面発光型レーザー(VCSEL)、ミニLEDといった新技術が業績改善の契機になると期待される。またセンサー向けでも、モノのインターネット(IoT)、車両間通信ネットワーク(IoV)といった新たな分野での需要も継続して高まると予想され、台湾メーカーにとって利益成長を支える重要な事業となるとみられる。
しかし、こうした新技術、新分野へのシフトチェンジが短期内に爆発的な成果を上げる可能性は低く、依然として中国メーカーとの価格競争による脅威にさらされることになる。ただ、中国では生産能力の増強が続いており、昨年第4四半期には既に中国最大手の三安光電(三安オプトエレクトロニクス)などが主要製品の大幅値下げを実施、市場に影響を及ぼしている。このためコスト面で強みを発揮することが難しい台湾のパッケージングメーカーにとって、今後は新たな応用先やニッチ市場への注力がさらに重要となると予想される。
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