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作成日:2008年5月19日_記事番号:T00007521
集嘉通訊、TV付き携帯で欧州市場進出
19日付工商時報によると、集嘉通訊(GBC)は、英ボーダフォンのドイツ支社から、テレビ付き携帯電話の発注を獲得し、2カ月以内にドイツで発売されるとの観測が出ている。
市場の観測によると、ボーダフォンのドイツ支社は5、6月にモバイルテレビの放送規格DVB-T方式に対応した2タイプの携帯電話の発売を計画している。一つは韓LG電子の製品、もう一つは集嘉が設計、生産を行う、ウインドウズのオペレーティングシステム採用の「GSmart t600」となるとみられる。
「t600」は、DVB-T対応のほか、ブルートゥース、無線LANも備えており、域内では昨年中旬に発売されたものだ。しかし同機種は3G(第3世代)携帯電話、HSDPAサービスに対応しておらず、さらにスマートフォンの標準装備といえる全地球測位システム(GPS)も未搭載という弱点を抱える。ボーダフォンはこの件についての計画を公表していないが、市場では100ユーロ(約1万6,200円)前後となるとみている。
今回の受注は、集嘉にとって昨年、ODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)大型顧客のO2アジアが財務悪化から解散となった後、初めての国際的キャリアからの受注となる。