ニュース 電子 作成日:2018年1月26日_記事番号:T00075244
台北市電脳商業同業公会(TCA)の童子賢理事長は25日、2020年にゲーム産業の世界生産額は1,435億米ドルへと成長し、ノートパソコン生産額をはるかに上回ると、TCA主催の第16回台北国際電玩展(台北ゲームショー)の開幕あいさつで述べた。台湾企業最大規模のブースを出展しているゲーム大手、遊戯橘子数位科技(ガマニアデジタルエンターテインメント)や華碩電脳(ASUS)などのゲーミングPC(ゲーム用PC)関連メーカーだけでなく、半導体など関連部品メーカーにとってもゲーム産業が大きな商機となりそうだ。26日付蘋果日報などが報じた。
童TCA理事長は、eスポーツは楽しさをもたらすだけでなく、就業機会、生産額、税収を生み出す「幸福産業」だと述べた(25日=中央社)
童TCA理事長は開幕あいさつで、ゲームショーはアジア太平洋のゲーム産業にとって重要なビジネス交流の場で、今年はeスポーツ(エレクトロニック・スポーツ、競技ゲーム)が花開くと述べた。台北ゲームショー開催期間中、1人用や複数プレイヤーの対戦型ゲーム、バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)ゲームなどの競技大会が開かれる予定だ。
童理事長は、台湾は世界トップレベルの選手がいるほか、インターネットのライブ配信(ゲーム実況)環境が整備されており、視聴者は世界5番目に多く、eスポーツ産業が発展する土壌があると述べた。台湾では昨年11月、立法院がeスポーツをスポーツの種目に含める運動産業発展条例改正案を可決している。
一方、ノートPC受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)董事長でもある童理事長は、台湾のゲーム産業生産額は世界市場でシェア5%未満で、PCや通信機器などと比べてシェアが低過ぎると懸念を示した。ゲーム業界の調査会社ニューズーの統計によると、昨年のゲーム産業の世界生産額は1,160億米ドルだった。
開幕前日に100人行列
台北ゲームショーでは「台湾館」が設けられ、ゲーム大手の▽ガマニア▽唯晶数位娯楽(ウィゲームス)▽鈊象電子(IGS)▽宇峻奥汀科技(ユーザージョイ・テクノロジー)──などがゲーム作品を展示している他、▽ASUS▽微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)▽曜越科技(サーマルテイク・テクノロジー)▽威剛科技(Aデータ・テクノロジー)▽十銓科技(チームグループ)──などがゲーミングPC、キーボード、マウス、イヤホン、メモリーなどの周辺機器や部品を展示している。
最も注目を集めているのはソニーで、「モンスターハンターワールド」をはじめプレイステーション4やプレイステーションVR(PSVR)向けゲームタイトルを30本以上展示している。
台北ゲームショーの会場は台北世界貿易センター展覧館1館で、世界28カ国・地域の400社近くが出展している。開幕前日にはゲーマー100人以上が行列し、初日の25日午後には行列が300人を超えた。TCAは、29日までの開催期間中に延べ30万人が訪れると予想している。
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