ニュース 運輸 作成日:2018年1月30日_記事番号:T00075297
中国民用航空局が台湾側との事前協議なしで、台湾海峡の中間線のすぐ西側を通る航空路「M503」の北上コースの使用を開始したことに関連し、台湾交通部は29日、中国側の廈門航空、中国東方航空(チャイナ・イースタン・エアラインズ)の2社が申請していた春節(旧正月)期間の臨時便176便の運航を不許可とした。30日付工商時報が伝えた。
「台湾政府に譲歩できる余地はない」と語った張主任委員。M503問題では、春節の臨時便を交渉手段にする「奇手」を使ったものの、結局中国側の譲歩は引き出すことができなかった(29日=中央社)
このままでは春節期間の帰省客の足に影響が避けられないため、交通部は▽他の航空会社への振り替え▽近隣の空港からの便を利用▽小三通の利用促進▽香港・マカオでの乗り継ぎ▽台湾の航空会社による増便申請──などで対応していく姿勢を明らかにした。ただ、増便申請は中国側に認可されるかどうか微妙だ。
行政院大陸委員会(陸委会)の張小月主任委員は29日の記者会見で、▽M503航空路問題は、中台双方に関わるもので、支持政党を超える問題だ▽中台間の航空交渉は政治的前提とは関係しない▽飛行と国家の安全は決して妥協しない▽中国側に速やかに交渉に応じるよう求める──と強調した。
一方、廈門航空と中国東方航空は30日、計176便の運航を取り消すと発表した。廈門航空は「民衆の権益を交渉手段に利用し、数万人の台湾企業(台商)関係者を気持ちよく帰省できなくした」、中国東方航空は「一方的に我意を押し通す手法をけん責する」と表明し、それぞれ台湾政府を強く批判した。
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