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鴻海、ノートPCのODM事業に参入へ


ニュース 電子 作成日:2008年5月19日_記事番号:T00007531

鴻海、ノートPCのODM事業に参入へ



 鴻海精密工業の郭台銘董事長は、ノート型パソコン(ノートPC)受託製造事業で、来年からODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)事業にも正式に参入すると発言した。また、中国広東省深圳市龍華のノートPC生産ラインを煙台(山東省)に移転する計画も明らかにした。19日付工商時報が報じた。
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 鴻海グループは早くからノートPC関連部品事業を展開しているが、ノートPC受託事業への直接参入は見送ってきた。

 ただ近年、大口顧客であるソニーや米アップルの要求により、少量のノートPCについてOEM(相手先ブランドによる生産)を開始し、組み立てを請け負っていた。アナリストによると、鴻海のノートPC出荷台数は通年で約150万台となっており、出荷台数の年成長率も毎年20%を維持している。

 郭董事長は今年始め、「ノートPC受託事業での展開を進めるつもりだが、価格競争はしない」と発言していた。業界では、鴻海は傘下の大手部品メーカーの実力を結集することが可能で、短期間でトップクラスのメーカーに躍り出る可能性もあるとみている。