ニュース 電子 作成日:2018年2月1日_記事番号:T00075331
IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)が31日発表した昨年第4四半期の粗利益率は前期比1ポイント上昇、前年同期比2.9ポイント上昇の37.4%と、過去7四半期で最高を記録した。昨年以来進めてきた商品構成の見直しや、新製品の出荷増が要因だ。1日付工商時報が報じた。
メディアテックの昨年第4四半期の連結売上高は前期比5.1%減、前年同期比12%減の604億300万台湾元(約2,270億円)だった。純利益は前期比100.8%増、前年同期比97.7%増の101億6,000万元で、市場の予想通りだった。
同社の昨年通年の連結売上高は2,382億1,600万元で前年比13.5%減、純利益は240億7,000万元で0.2%増だった。
第1四半期の展望についてメディアテックは、中国のスマートフォン向けチップの需要縮小を受け、連結売上高は前期比12~20%減の483億~532億元と、過去12四半期で最低となり、粗利益率は35.5~38.5%になると予測した。蔡力行執行長は、スマホ向けプロセッサー「Helio(ヘリオ)」の新製品の出荷が第2四半期に本格的に始まり、今年通年の粗利益率は36~39%を維持するとの見通しを示した。
なお同社の蔡明介(ミンカイ・ツァイ)董事長は、1日付で兼任していた執行長職を退任し、蔡力行氏が共同執行長から執行長に昇格した。今後、蔡明介董事長はグループ総裁に、蔡力行執行長はグループ副総裁に就任する。蔡力行氏は昨年6月の就任後、内部統制で実績を挙げ、粗利益率を反転上昇に導いたことで、「試用期間」をパスして単独でメディアテックの運営を担う権限を手にしたことになる。
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