ニュース 電子 作成日:2018年2月1日_記事番号:T00075336
スマートフォン業界では、2020年ごろに第5世代(5G)移動通信規格による商戦が本格化するまで、画期的な商品が登場しない状況となり、市場は成熟期に入り、需要低迷でサプライチェーン全体が「暗黒期」に入ったとの見方が出ている。
1日付電子時報によると、スマートフォン市場が起爆剤を欠く状況は今年も続き、状況はむしろ悪化している。サムスン電子の「ギャラクシーS8」やアップルの「iPhoneX(テン)」の販売低調はそれを物語っている。
台湾積体電路製造(TSMC)は今年の携帯電話端末市場が1~3%の伸びにとどまるとみている。携帯電話端末の平均単価が毎年下落していることも加味すれば、生産額の減少はほぼ確実な情勢だ。
市場が縮小すれば、パイを奪い合う状況が生じる。既にサムスン電子は自社のスマートフォン用チップ「Exynos(エクシノス)」を外部に売り込み、「3年以内に聯発科技(メディアテック)を抜く」との目標を掲げている。アップルは今年下半期にiPhoneの低価格モデルを投入する構えだ。
サプライチェーン関係者は「スマホ市場の需要は弾力性が明らかに低下している。低価格化、高規格化ではなかなか需要が刺激できなくなっており、市場全体が縮小し、競争が激しくなっている」とした上で、「20年に5Gが正式に実用化されるまではこうした状況が繰り返される。端末メーカーも半導体チップメーカーも暗黒期に入った」と述べた。
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