中国のスマートフォン大手、小米科技（小米、シャオミ）は31日、家電量販店の全国電子（ｅ－ライフモール）と戦略提携を結び、３日から全国電子の台湾全土327店でシャオミのスマート家電９製品を順次発売すると発表した。両社の投資額は計1,000万台湾元（約3,750万円）以上。中央社などが伝えた。
シャオミ製品の販売で提携した小米台湾支社の李佳峰総経理（右）と、全国電子の林政勲総経理（左）。ネット通販に押されて昨年減収となった全国電子にとって頼もしい援軍となるか（31日＝中央社）
全国電子は店内にシャオミ製品の専用コーナーを設け、シャオミが同日台湾で発表した▽炊飯ジャーの「米家ＩＨ電子鍋」▽電動歯ブラシの「米家声波電動牙刷」▽電気ポットの「米家恒温電水壷」▽空気洗浄機の「小米空気浄化器２Ｓ」──などを販売する。
小米台湾の李佳峰総経理は、同社の台湾での昨年売上高は前年比76%増加し、過去最高を記録したと説明。台湾全土に販売網を持つ全国電子との提携により、今年も過去最高売上高を更新できると述べた。
李総経理は、同社は台湾にシャオミ専門店を持つが、全国電子とは顧客が異なるため、相互補完効果が期待できると指摘。２～５月に▽鴻海精密工業による３Ｃ（コンピューター、通信、家電）製品の大型販売店、三創数位生活園区（台北市中正区）▽新北市中和区▽新竹──でシャオミ専門店を１店ずつオープンする予定で、年内に10店に拡大すると表明した。
