ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

裕民航運、ブラジル資源大手と長期契約


ニュース 運輸 作成日:2018年2月1日_記事番号:T00075346

裕民航運、ブラジル資源大手と長期契約

 遠東集団(ファーイースタングループ)傘下のばら積み海運大手、裕民航運は31日、ブラジル資源大手のバーレと、同国~中国間の鉄鉱石輸送に関する契約を結んだと発表した。契約期間は2020~45年の25年間。裕民航運にとって創業以来最大の長期契約で、同社に売上高6億米ドルをもたらすと見込まれる。1日付経済日報が報じた。

 裕民航運とバーレの契約には、燃油価格に応じて運賃を変動させる内容が盛り込まれており、裕民航運のキャッシュフローと利益に長期的な安定をもたらすとみられる。

 同社はまた、バーレからの受注に応じ、中国の造船大手、青島北海船舶重工に積載量32.5万トンのばら積み船貨物船(VLOC)2隻を建造する契約を結んだ。

 なお裕民航運によると、中国における昨年の鉄鉱石輸入需要は前年比5.5%増の10億8,100万トンに上り、過去最高を記録。ばら積み海運業界では中国での需要によって景気が大きく左右されるが、同国では大気汚染の改善を目的として冬季の生産が制限され、鉄鉱石の在庫水準が上昇している。ただ業界関係者は、同国で環境保護意識が高まる中、自国産に比べ品質に優れ大気への影響が少ないブラジルやオーストラリア産の鉄鉱石輸入が増えるとの見方を示している。