ニュース 社会 作成日:2018年2月2日_記事番号:T00075377
台北市、新竹市、台中市で5店舗を展開する中国発の鍋料理チェーン「海底撈火鍋」は昨年12月、台湾店では来店者による食材の持ち込みを認め、別途料金も取らないサービスを開始し、大きな話題を呼んだ。しかし同店は1日、フェイスブック(FB)を通じ、持ち込まれる食材の量と種類が想定より多く、安全を保証できないとの理由で2月15日以降は取りやめると発表した。
海底撈は昨年12月12日、食材の持ち込みサービスを開始。店内のメニューにある食材でも持ち込みが可能で、さらに食材を洗ったり、切って食器に盛り付けてくれることから、9割以上の客が食材を持って来店するようになった。中にはだし代の260台湾元(約970円)のみを支払って持ち込んだロブスターやシャンパンで豪勢な食事を楽しむ客もいたようだ。
なお蘋果日報の記者が同店で2人分の鍋のだし、および肉や野菜、油条(中国式の揚げパン)などの具材を注文したところ、支払いは1,500元ほどになった。具材は野菜類が175元から、肉類は300元からと、量に対し割高で、持ち込んだ方が確かに安く上がると感じたという。
今回、持ち込み可の中止を決めたことについて台湾海底撈の李瑜総経理は、「純粋に食の安全製を考慮したもので、客の単価や売上高に影響が出たためではない」と強調。業界関係者からも同サービスについて「客が持ち込んだ食材が原因で問題が生じた場合、責任の所在が不透明」などと問題点を指摘する声が出ていた。
ただ、来店者からは「海底撈は安くなく、予算が限られていればお腹いっぱい食べることはできない。食材の持ち込みが認められないなら、ここへ来る必要はなくなる」といった声が上がっている。春節(旧正月、2018年は2月16日)後の客足は果たしてどうなるのか。
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