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日本の女子プロ野球、台湾から3選手が加入


ニュース 社会 作成日:2018年2月5日_記事番号:T00075382

日本の女子プロ野球、台湾から3選手が加入

 世界で唯一の本格的な女子プロ野球リーグ、日本女子プロ野球リーグ(JWBL)に台湾から3選手が加わることが決まった。同リーグに台湾人選手が加入するのは初めてで、活躍とともに台湾女子野球の普及にも貢献が期待される。

 JWBLは4チーム制で、▽京都フローラ▽愛知ディオーネ▽埼玉アストライア──の3チーム、および新卒選手を中心とした育成球団の「レイア」が3月から10月にかけてのリーグ戦で優勝を争う。/date/2018/02/05/19Baseball_2.jpg女子プロ野球リーグ加入が決まった3選手。左から沈選手、曽選手、謝選手(4日=中央社)

 昨年11月に入団テストが行われ、台湾からいずれも台北市立大学ソフトボール部出身の曽琪(ヂェン・チー)選手(25)、謝鈺瀅選手(シェー・ユー・イン)(25)、沈嘉玟(シェン・ジァー・ウェン)選手(23)の3人が参加し、見事合格。その後、曽選手は愛知ディオーネ、謝選手と沈選手は京都フローラへの入団が決まった。

 3人のうち昨年メジャーデビューを果たしたシカゴ・カブスの曽仁和投手(23)を弟に持つ外野手の曽選手は会見で、「(プロ入りを果たしたことで)夢の半分がかなったが、実際に試合に出場して残りの半分をかなえたい」と語った。

 また身長156センチメートルと小柄ながら女子野球の台湾代表として女子ワールドカップ出場経験もあり、即戦力として期待されている投手兼内野手の謝選手は、日本人選手の印象について「体格は台湾人選手と変わらないが、基本に堅実なプレーで安定している」と語った。

 一方、最年少で外野手の沈選手は当初、警察官になって家計を支える予定だったが、夢をかなえたいと考えて入団テストに参加。2回目の受験で合格を果たした。

 JWBLで選手の育成を担当する杉浦綾氏は彼女たちの入団について、選手としての実力もさることながら、3人とも将来、台湾で指導者となって技術や経験を後輩に伝えたいと述べており、女子野球を世界に普及させたいと考えるリーグの理念に一致したことも合格の大きな理由となったと語った。

 ちなみにJWBL所属選手の最低月収は25万円だが、昨年、リーグ初の3冠王に輝いた岩谷美里選手(26)は1,000万円を超える年収を得ている。台湾の3選手も3月21日に開幕する今シーズンで活躍を見せ、「ジャパンドリーム」をかなえることができるだろうか。