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ウナギ稚魚激減、仕入れ値が高騰


ニュース 農林水産 作成日:2018年2月5日_記事番号:T00075401

ウナギ稚魚激減、仕入れ値が高騰

 台湾は現在、ウナギの稚魚であるシラスウナギの漁獲期間(毎年11~2月)にあるが、今年の捕獲量は1月末時点で410キログラムと昨年全体(4.3トン)の10%以下に激減し、養殖業者の仕入れ価格は1グラム(約6匹)当たり1,250台湾元(約4,700円)まで高騰している。5日付蘋果日報が報じた。

 雲林県の養殖業者は、1匹当たりの200元以上の仕入れ価格は過去30年余りで最高と話した。2カ月前のウナギの成魚の価格は1匹当たり125~150元だったが、現在は約250元に上昇しており、来年は375元に値上がりすると予想した。

 台湾大学漁業科学研究所の韓玉山教授は、河川の環境破壊により海洋へ産卵に向かうウナギの数が激減したほか、ラニーニャ現象の影響で海流に変動が生じたことでシラスウナギの捕獲量が減少したと指摘した。

 行政院農業委員会(農委会)漁業署の黄鴻燕署長は、今年は中国、韓国、日本でもシラスウナギの捕獲量が落ち込んでいるとして、ウナギ資源の枯渇防止に向けアジア各国と協議を進めると表明した。