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馬前総統が住民投票計画、司法公正妨害罪の制定目指す


ニュース 政治 作成日:2018年2月6日_記事番号:T00075409

馬前総統が住民投票計画、司法公正妨害罪の制定目指す

 馬英九前総統と弁護士らのグループは、司法公正妨害罪の制定を目標として、「反司法公正妨害」を掲げる住民投票の実施を目指し、「反司法公正妨害公投聯盟」を発足させた。今年末の統一地方選と同時に住民投票に持ち込みたい構えだ。6日付聯合報が伝えた。

 馬前総統は今回、司法の公正独立を主張してきた陳長文弁護士と組んだ。きっかけは陳師孟監察委員が最近、「緑(民進党)ばかり立件して、青(国民党)を立件しない検察官と裁判官がいる」などと発言し、司法への干渉だとして論議を呼んだことにある。陳弁護士は「陳師孟氏による司法機関脅迫事件は、台湾の法治と司法の独立が累卵の危うさにあることを示している」と話した。

 また、馬前総統の事務所は「陳弁護士が主張してきた司法の公正独立と政治力の干渉を受けない立場に一貫して賛同しており、署名に参加することにした」とし、法務部に対し、蔡英文総統が昨年開いた司法改革国是会議の結論と関連する法改正案を立法院に速やかに提出するよう求めた。

 反司法公正妨害公投聯盟の羅智強執行長(元総統府副秘書長)は「今月中に(第1段階の)提案人数を集め、7~8月に第2段階の署名を集める。第1段階の提案に必要な1,880人の署名を集めるのは容易だが、第2段階の28万1,745人の署名を集めるのはやや難しい」と現時点での見通しを示した。