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中鋼、Q3熱延価格を20%値上げか


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年5月20日_記事番号:T00007545

中鋼、Q3熱延価格を20%値上げか

 
 石炭、鉄鉱石など原料の国際価格高騰によりコスト圧力が高まる中、中国鋼鉄(CSC)は第3四半期の域内鉄鋼価格の値上げ幅を拡大するもようだ。20日付工商時報が報じたところによると、熱延製品は1トン当たり4,500台湾元(約1万5,400円)以上となり、平均値上げ幅は20%近くになるとみられる。

 中鋼の陳沢浩業務副総経理は、「第3四半期の域内価格については、近日中に内部調査を行う予定で現段階でどの程度の値上げになるか分からないが、国際価格の推移から見れば値上げの実施は明らか」としている。

 第3四半期のアジア市場の熱延価格は1,000米ドルの過去最高を記録するとみられる中、中鋼は1トン当たり平均で6,000~8,000元価格が安い水準となっている。中鋼では、「市場からの値上げ圧力が強くなっている」と値上げの理由を語っている。

 ?輝企業、盛餘(SYSCO)、美亜鋼管など中鋼の主要川下顧客は、中鋼に対し川下メーカーの生存および競争力を考慮した上で値上げ幅を決めるよう要望している。さらに熱延製品を1トン当たり4,000元以上に値上げし原料コストを川下メーカーに転嫁することは適当ではないとの考えを示している。