財政部が７日発表した１月の輸出総額は、前月比7.2%減、前年同月比15.3%増の273億8,000万米ドルと、１月として初めて270億米ドルを上回った。春節（旧正月、2018年は２月16日）を前に在庫調達が増えたためだ。８日付工商時報が報じた。

　製品別では、半導体など電子部品の１月輸出額は86億8,900万米ドルで前月比16%減、前年同月比11.8%増だった。蔡美娜財政部統計処長は、アップルのスマートフォン「iPhone」新機種の販売が振るわなかったため、前月を下回ったと説明した。

　機械の１月輸出額は、前月比8.5%減、前年同月比18.5%増の22億900万米ドルだった。蔡処長は、中国の旺盛な需要が続いており、海外の工場拡張や自動化設備導入が貢献したと説明した。

　その他主要製品は、▽情報通信技術（ＩＣＴ）・オーディオ製品、27億1,100万米ドル（前年同月比10.3%増）▽ベースメタルおよび製品、27億2,600万米ドル（21.9%増）▽プラスチック・ゴム、21億7,300万米ドル（34.9%増）▽化学品、19億1,100万米ドル（21.7%増）▽液晶パネルなど光学器材、９億7,700万米ドル（３%増）▽鉱産物、12億5,900万米ドル（21.1%増）▽交通機関、９億6,000万米ドル（5.1%増）▽電機製品、８億8,900万米ドル（10.8%増）──と軒並みプラス成長だった。

　輸出先別では、▽中国（香港含む）、111億5,700万米ドル（前年同月比21.1%増）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、50億6,100万米ドル（13.9%増）▽米国、31億3,907万米ドル（11.1%増）──がいずれも１月として過去最高を更新した。欧州は24億8,800万米ドル（4.3%増）、日本は19億100万米ドル（14.4%増）だった。