ニュース 機械 作成日:2018年2月12日_記事番号:T00075515
産業用ロボット世界大手の安川電機は9日、中部科学工業園区(中科)でロボットのソリューションセンターを設立する計画を発表した。4月に着工し、来年第1四半期にも完工予定だ。林佳龍台中市長は、台湾政府は台中市をスマートマシンシティーと位置付けており、安川電機の中科進出が、技術面で重要な役割を果たすと述べた。10日付自由時報などが報じた。
安川電機の福永達也総経理(右2)は、台中は経済成長が著しく、同社の顧客も集中しており、共同でロボット開発を進めたいと述べた(中科リリースより)
中科の発表によると、台湾安川電機は中科台中園区に技術サービスセンターとロボット展示センターを設置する。当初はインダストリー4.0(第4次産業革命)、ピッキング用2D/3Dビジョンシステム、6軸力覚センサー、ロボットシミュレーションのソフトウエア応用開発などを手掛ける。
台湾安川電機の業務改革室の黄啓昌協理はワイズニュースの取材に対し、これまで北部、南部に拠点があったが、台中には精密機械メーカーなど顧客が多く、安川電機の製品がよく使われているため、中科進出を決めたと説明した。中科のソリューションセンターでは、顧客の相談を受け、ニーズに合わせてオプションを追加するなどのソリューションを提供する。ロボットのデモ機も展示する。まずビルの建設に7,500万台湾元(約2億8,000万円)投じ、今後5年で投資額は2億元を見込んでいる。
台湾安川電機は01年設立。現在、台北安川本部(新北市新店区)、台南安川サービスセンター(台南市)がある。
AI人材育成4千人
陳良基科技部長は、安川電機は7軸ロボットとサーボモーターのリーディングカンパニーのため、同社の中科進出により、スマート機器やAI(人工知能)エコシステム(ビジネスの生態系)の構築が進むと指摘した。
中科では9日、スマートロボットメイカースペース展示センターがオープンした。陳科技部長は、中科と南部科学工業園区(南科)のロボット拠点を通じて、今後4年でAI人材4,000人、ベンチャー50社を育成する計画だと述べた。
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