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慶富造船の不正融資事件、5人を起訴


ニュース 社会 作成日:2018年2月13日_記事番号:T00075561

慶富造船の不正融資事件、5人を起訴

 台湾海軍の掃海艇を受注した慶富造船が63億台湾元(約230億円)の不正融資を受け、資金の一部が中国に流出していたとされる事件で、高雄地方法院検察署は13日、会社法、商業会計法違反などの罪で同社の陳慶男董事長(77)ら5人を起訴した。13日付聯合報が報じた。/date/2018/02/13/19Ship_2.jpg慶富造船の陳董事長(右2)。不正融資のうち21億元の行方がいまだ不明だ(12日=中央社)

 うち検察は主犯格の陳董事長に懲役30年、罰金10億元を求刑した。

 慶富造船に対する協調融資は債務不履行となり、銀行団には131億元に上る損失が生じた。慶富造船は協調融資(シンジケートローン)で調達した資金のうち、約2億5,700万元しか掃海艇建造に充てず、残りは運転資金や使途不明の投資に充てられたとみられている。このほか、銀行団からスムーズな融資を受けるため、グループ企業の資金を寄せ集めるなどして、見せかけの増資を行っていた疑いも浮上した。

 検察は「慶富造船は国産掃海艇の購入を目指す海軍の努力をないがしろにし、損失を銀行団の負担に押し付け、金融システムと経済秩序を著しく害した」と批判した。