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新繊がPBT増産、年産能力11万トンに拡大


ニュース 石油・化学 作成日:2018年2月21日_記事番号:T00075608

新繊がPBT増産、年産能力11万トンに拡大

 化学繊維メーカーの新光合成繊維(新繊)は今年、自動車向け材料市場での商機獲得を目指し、桃園市観音区の工場に年産能力6万トンのポリブチレンテレフタレート(PBT)生産ラインを増設する。早ければ3月に稼働する見通しで、同社のPBT年産能力は5万トンから11万トンに拡大する。なお新設する生産ラインの年産額は30億台湾元(約110億円)に達する見込みだ。21日付経済日報が報じた。

 観測によると、新繊が生産するPBTの自動車分野向け出荷比率は約5%で、欧州系自動車メーカーを主要顧客とするが、現在、日本メーカーにもサンプル出荷を行って認証試験を受けており、早期のサプライチェーン入りを目指しているという。

 このほか昨年9月以降、日本がペットボトルなどに使われる中国産の高重合度ポリエチレンテレフタレート(PET)に対し、反ダンピング(不当廉売)関税を課していることで新繊に調達先の切り替え効果が生じ、台湾工場とタイ工場の稼働率が上昇している。同社ではポリエステル繊維部門の売上高に占めるペットボトル用PETの比率が40%を超えるため、上半期の業績好調が見込まれる。