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政府系銀行のシェア低下続く、資産規模でシェア49%


ニュース 金融 作成日:2018年2月22日_記事番号:T00075621

政府系銀行のシェア低下続く、資産規模でシェア49%

 金融監督管理委員会(金管会)の最新統計によると、政府系銀行8行の資産規模は昨年末時点で銀行業界全体の49.8%(22兆8,600億台湾元=約83兆8,000億円)にとどまり、4年連続で50%を割り込んだ。20年前の約70%に比べ、20ポイントも低下した。背景には民間銀行の台頭がある。22日付蘋果日報が伝えた。

 馬英九前政権下では、競争力向上を目的として、政府系銀行同士の合併を目指す動きもあったが、蔡英文政権発足後は立ち消えとなった。

 銀行業界幹部は「過去10年間で民間銀行が合併によりシェアを伸ばしている。政府系銀行が足踏みを続ければ、10年後にはシェアがさらに低下しかねない」と指摘した。

 事実、銀行業界では民間銀行による合併は活発だが、政府系銀行による合併事例は、台湾銀行による中央信託局合併、合作金庫銀行による中国農業銀行合併、旧中国国際商業銀行による交通銀行合併(合併後は兆豊国際商業銀行)など政策主導型の合併のみで、自発的な合併は過去15年間に例がない。