ニュース その他製造 作成日:2018年2月22日_記事番号:T00075639
製紙大手の中華紙漿(中華パルプ、CHP)はこのほど、3月1日より文化用紙価格を5~10%値上げすると表明した。同社は昨年来、文化用紙を4度値上げしているが、今回の値上げでも一昨年以降の国際パルプ価格上昇分を十分に反映できないと強調。さらにパルプ価格は今年も上昇が続くとの見通しを示し、市況を見て5~6月の再値上げを検討すると説明した。22日付自由時報が報じた。
国際パルプ価格および古紙価格は一昨年末より大幅な上昇が続いているが、川下の値上げ動向は工業用紙、文化用紙、家庭紙によって大きく異なる。
工業用紙は、業界大手の正隆(CLC)が昨年上半期に2度の値上げを実施した後は現在まで価格を据え置いている。一方、家庭用紙は最大手の永豊餘投資控股(YFY)が昨年3月に5~8%値上げしたものの、その他の同業は追随せず、市場におけるトイレットペーパーやティッシュペーパーに価格の上昇は見られない。
これに比べ台湾唯一の文化用紙メーカー、中華パルプは積極的に値上げを行っており、過去1年間の値上げ幅は累計で20~25%となっている。ただ同期間、パルプ価格は50~60%上昇しており、文化用紙を3月に10%値上げした場合でも依然として再値上げの余地が残される。
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