ニュース 医薬 作成日:2018年2月23日_記事番号:T00075663
新薬開発会社、台湾浩鼎生技(OBIファーマ)の張念慈董事長は22日、経済日報のインタビューに対し、場合によっては世界的な大手製薬会社との合併も視野に入れていることを明らかにした。23日付同紙が伝えた。
OBIは台湾の新薬業界で期待の星と目されたが、16年に開発中の乳がん治療ワクチン「OBI-822」の臨床試験で統計学的に有意な結果が得られなかったと発表したほか、インサイダー取引疑惑が浮上。それ以降、張董事長がメディアのインタビューに応じたのは初めてだ。
張董事長は「あらゆる形態の提携を歓迎する。客間はきれいに掃除してある。能力がある投資家の視察や価格提示を待っている」と述べた。
張董事長はその上で、「OBIの製品の海外へのライセンス付与に加え、価格や条件が合理的であれば、製品に関する権利を売却したり、世界的な大手製薬会社と合併したりする可能性も排除しない。提携の目的は『1+1』で2以上の結果をもたらし、それぞれの強みで相互補完を図ることだ」と説明した。
ただ、業界関係者は「短期的にはインサイダー取引による訴訟リスク、製品の発売時期がかなり先である点が経営上の試練になる」とみている。OBIの株価は2015年12月に最高値の755台湾元(約2,760円)を付けた後、昨年は135元にまで下落。直近でも179.5元に低迷している。
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