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馬新総統の就任演説、中国が高く評価


ニュース 政治 作成日:2008年5月21日_記事番号:T00007569

馬新総統の就任演説、中国が高く評価

 
 馬英九新総統が20日に行った就任演説に対し、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の李維一報道官は同日夜、「馬総統の演説は、両岸(中台)関係の発展にとり、あらゆる方面から見て良い効果をもたらす」と発言した。馬新総統への中国からの初めての評価は非常に好意的なものとなった。21日付経済日報が報じた。

 経済日報によると、劉兆玄行政院長が独立派、台湾団結聯盟(台聯)の頼幸媛氏を大陸委員会(陸委会)主任委員に指名した際、中台関係の雲行きが一時怪しくなった。中国は今回の就任演説を、中台協議の進度を速めるか緩めるかを決定する指標と見なしていたという。

 20日午前、国台弁関係者と台湾関係の学術機関の研究者は全員テレビの前に座り、衛星放送を通じた馬新総統の演説に聞き入ったようだ。同紙によると、馬政権は事前に中国政府に演説内容を知らせていたとされるが、実際に陳水扁総統からの政権移譲が無事行われ、就任演説でも中国への友好的な姿勢が示されたことを確認し、胸をなで下ろしたとみられる。

 また、演説の中で何度も「中華民族」、「中華文化」といった言葉が盛り込まれたことが、中国側から「両岸が家族であることを認めた」と受け止められており、中国の研究者は今後の中台関係が安定した発展段階に入ったと楽観的な評価を下している。