野党国民党と中国共産党は４月中旬にも恒例の政党間交流行事である「国共論壇」を開く。台湾からは呉敦義・国民党主席が出席に強い意欲を見せているもようだ。27日付中国時報が伝えた。
呉主席が国共論壇に出席すれば、中国共産党の習近平総書記（国家主席）との会談も実現するとみられ、国民党は規定に従い、政府に訪中申請を行う方針だ。問題は蔡英文政権が呉主席の訪中を認めるかどうかにかかっている。呉主席が訪中できない場合は、郝龍斌副主席クラスによる出席が有力だ。
北京の消息筋は「呉主席の訪中が実現すれば、習総書記は必ず呉主席に会うことになるだろう。北京（中国政府）は呉主席が協調する『一中各表（一つの中国、それぞれの主張）』を快くは思っていないが、それでも国民党を友人と見なしている」と述べた。
