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ライトンのCCM事業、中国ラックスシェアに売却へ


ニュース 電子 作成日:2018年3月1日_記事番号:T00075719

ライトンのCCM事業、中国ラックスシェアに売却へ

 光電関連製品大手、光宝科技(ライトン・テクノロジー)は28日、カメラモジュール(CCM)事業を中国のコネクター大手、立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)傘下の立景創新(ラックスビジョンズ・イノベーション)に3億6,000万米ドルで売却すること、および立景創新に10%の出資を行うことを董事会で決議した。第2四半期の手続き完了を予定する。1日付工商時報などが報じた。

 ライトンは15年前にCCM事業を立ち上げた。立景創新は同事業の▽中国工場▽生産設備▽在庫▽技術▽知的財産権▽従業員5,000人余り▽顧客──など全資産を取得する。

 ライトンが27日発表した2017年純利益は26億6,900万台湾元(約97億円)で前年比72%減、設備・のれんの減損処理による損失69億8,000万元と、CCM事業の不良在庫処分が響いた。

 ライトンは、CCM事業は立景創新への売却によって成長が見込めるため、双方にとってウインウインだと説明した。

 業界関係者によると、ラックスシェアはアップルのスマートフォン「iPhone」、ワイヤレスイヤホン「エアポッド(AirPods)」向けを受注しており、ライトンのCCM事業を取得後、3D(3次元)センサー対応のスマホ用カメラレンズや、アップルが開発を進めているとされるAR(拡張現実)メガネ関連のモジュールに参入する可能性があると注目されている。