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花蓮地震で倒壊の雲門翠堤ビル、手抜き工事発覚


ニュース 建設 作成日:2018年3月1日_記事番号:T00075730

花蓮地震で倒壊の雲門翠堤ビル、手抜き工事発覚

 2月6日に発生した花蓮地震で倒壊し、14人の死者を出した雲門翠堤ビルについて、花蓮地方法院検察署は、1階部分の鉄筋構造に手抜き工事があり、強度不足で建物が傾いたと結論付け、2月26日に台北市と花蓮市で関係先15カ所を家宅捜索するとともに、容疑者5人を業務上過失致死の疑いで立件した。うち施工業者の責任者、劉英麟容疑者(74)は身柄を拘束された。28日付蘋果日報が伝えた。

/date/2018/03/01/10building_2.jpg雲門翠堤ビルは、花蓮地震の死者17人のうち14人を占めるなど、被害が最も深刻だった(27日=中央社)

 調べによると、鉄筋を上下につなぐジョイント部分は、本来上下の鉄筋が少なくとも2.4メートル重複している必要があるが、雲門翠堤ビルでは重複部分が1メートルしかなかった。その結果、地震で鉄筋が破断し、12階建てビルが地震発生から8秒間で一気に傾いた。

 施工を担当したのは、劉容疑者が経営する「北歌建設」で、劉容疑者本人は土木技師の免許を持たず、外部の土木技師と建築士の名義を借り、建築許可を取得。実質的に土木技師がいないままで建物が建てられていたことも判明した。