ニュース 社会 作成日:2018年3月1日_記事番号:T00075740
環境保護署(環保署)は昨年より、大気汚染改善の利用促進のため、鉄道やバスなど公共交通機関の利用によって、コンビニエンスストアや量販店で環境にやさしい製品を購入する際の代金に充てることができるエコポイント「緑点(グリーンポイント)」を提供する活動を行っているが、さらなる利用促進のため、きょう1日より、前日に発表される翌日の空気質指数(AQI)予報が、大気汚染が最も深刻な状況を意味する「赤」だった場合、当日は規定の10倍の緑点を提供すると発表した。
同活動にはスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、悠遊カード(イージーカード)や一卡通(Iパスカード)といった交通機関の運賃支払に利用するICカードを登録すれば参加できる。都市交通システム(MRT)、台湾鉄路(台鉄)、バスの搭乗が対象で、通常は運賃1台湾元(約3.65円)に付き緑点1点が付与される。
受け取った緑点は、大潤発(RTマート)、愛買(aマート)、萊爾富(ハイライフ)、セブン-イレブンといった量販店やコンビニの店舗およびインターネットショッピングサイトで、点数に応じて環境保護標章やカーボンフットプリント(CFP)認証商品との引き換えや割引が受けられる。
今回導入する「ポイント10倍」制度は、地域ごとに実施し、AQI予報が「赤」となった地域の公共交通機関利用者のみに適用されることになる。
同制度は昨年4月~11月にも実施され、その後、特に大気汚染が悪化する12月~今年2月には、ポイントを毎日10倍にする活動を行った。環保署では長期的な大気汚染の改善と環境保護意識の向上を目指し、年間を通じて大気汚染が深刻化した日のポイント10倍制度を導入することを決定した。
なお高雄市では昨年12月から今年2月にかけて、朝夕の通勤時間帯に高雄MRT(都市交通システム)など公共交通機関の運賃を無料化する措置を実施。これにより期間中は公共交通機関利用数が25%増加、大気汚染の4~9%改善に貢献したとされる。
市政府は同措置の延長はしないと表明しているが、今月より、市内路線バスの割安定期券を発売するなど引き続き大気汚染の改善に取り組む姿勢を示している。
今後も台湾全土で、きれいな空気を取り戻す努力が続けられていく見通しだ。
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