ニュース 社会 作成日:2018年3月2日_記事番号:T00075769
ある男子大学生が先日、友人と苗栗県の海岸へドライブへ出掛け、砂浜で車内から沈みゆく夕日を眺めていたところ、運悪く満ち潮に当たり、気付いたころには車が海水に囲まれる状況に。あわてて脱出したものの、愛車はすっかり海水に浸かってしまった。
夕暮れの景色は大学生らにとって忘れられないものとなった(1日=中央社)
苗栗県通霄鎮と後龍鎮に跨る白沙屯ビーチは砂浜に台湾電力(台電、TPC)が設置した風力発電用の風車が立ち並び、「台湾で最も美しいビーチ」と称され、夕日の名所としても知られる。
その夕日を見ようと彰化県に住む男子大学生(30)は先月28日、大学の友人と連れ立ってドライブに出掛けた。ビーチに到着した2人は周辺に敷設された小道を通って砂浜に乗り入れ、車内からのんびりと夕景を楽しんだ。
赤く染まった空の中をオレンジ色の太陽が沈みゆく光景のあまりの美しさに心を奪われ、しばし時間を忘れていた2人だったが、その間にひたひたと潮は満ちていった。はっと気が付くと傍らに見えていた砂浜は後方へ下がり、車は海の孤島状態となっていた。しかもタイヤが砂に埋まって身動きが取れず、救助を要請する以外に方法はなかった。
地元の救急隊が現場に駆け付けたところ、海面を浮き沈みする1台の白いセダンを発見。男性2人は既に無事車外へ脱出していたが、車は救急隊員だけではどうすることもできず、近隣漁港から漁船を引き上げるためのウインチを借用。さらにショベルカー1台を出動させ、3時間以上をかけてようやく砂浜に引き上げることに成功した。
自動車修理業者は、車が海水に浸かった場合、エンジンやギアボックス、計器類、電子部品など全て交換する必要があり、30万台湾元(約110万円)以上かかると指摘。「廃車にした方が速い」と語っている。
車を台無しにした男性は、自然は美しいだけではないということを身をもって学んだに違いない。
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