ニュース 社会 作成日:2018年3月7日_記事番号:T00075845
新竹県の山間部の村で、息子や娘、その配偶者が相次いで亡くなったことをきっかけに孫8人を引き取って育てている65歳の女性がいる。彼女は普段、果樹園での仕事やパートに奔走し、自ら養育費を稼いでいるが、年をとって体が思うように動かない上、心臓病も患っており、孫を無事育てていけるか不安を抱えているようだ。
標高1,500メートルの新竹県尖石郷に住む江秋玲さん(65)は11年前、次女の夫、息子、息子の妻を相次いで自殺で亡くし、彼らの子供7人を引き取って育てていたところ、メディアに取り上げられて大きな話題となった。
なお現在、7人の孫うち2人は既に成人し、看護師や社会福祉関係の仕事に就き、家計の負担は軽減されたが、この11年の間に長女が夫を病気で亡くして子供の面倒を見ることができなくなったことで、江さんはさらに1人の孫を引き取ることになったため、今も依然として6人の子供を養育している。
彼女は孫たちの生活費や学費を稼ぐため、毎日、果樹園で働いており、豊作の年は年に30万台湾元(約110万円)ほどの収入を得ている。しかし、不作の場合、年収が5万元を割り込む年もあり、複数のパートをかけ持ちして不足分を補っているそうだ。
「まだ孫が学校に通っていて1カ月に1万元以上の生活費がかかる。がんばらないでどうする」と語る江さん。年のせいで膝に不調を抱えているほか、心臓病も患っているが怖くて病院には行けないという。
なお江さんの孫娘の1人で現在、大学4年生となった小涵さんは、将来、教師を目指しており、故郷に帰って江さんと一緒に暮らしたいと語っている。また看護学校に通う小如さんは「看護の仕事に就いて社会に恩を返したい」と語っており、祖母に似た責任感の強い人間に育っている。
早く一人前の社会人になって、おばあちゃんに楽をさせてほしいものだ。
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