ニュース 社会 作成日:2018年3月8日_記事番号:T00075872
台北長庚紀念医院で先月、62歳の女性、呉さんが自然分娩で男児を出産。自然分娩による出産例としての台湾最高齢を更新した。なおインドでは72歳の女性が出産したとの記録があるが、男児を取り上げた医師によると、45歳以上の「超高齢出産」の場合はほとんどが帝王切開となるため、今回は自然分娩としては世界最高齢のケースである可能性もあるという。
男児を抱いて満面の笑みを浮かべる呉さん(右)(7日=中央社)
呉さんは36年前、26歳で長女を出産。その後、仕事が忙しかったこともあって第二子を妊娠することはなかった。しかしリタイヤ後、時間に余裕ができると「もう一人欲しい」との思いが抑えられなくなり、既に閉経を迎えていたことから人工授精での出産に踏み切った。
出産を担当した蕭勝文医師によると、呉さんは妊娠初期は健康に問題がなかったものの、29週目以降に妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の傷病が現れたほか、胎児の位置が低過ぎる、B群溶血性レンサ球菌(GBS)検査で陽性反応が出るといった問題が現れた。しかし出産直前の39週目に行った検査で、胎盤が子宮頸を塞いでいないことが確認されたため自然分娩を選択したという。
そして2月25日、呉さんに陣痛が始まり、痛みを和らげる麻酔を受けた後、わずか66分で2,930グラムの長男を出産した。ちなみにこの日は現在、航空会社で客室乗務員として勤務する長女の誕生日だったそうだ。
蕭医師は、母親の健康状態が良ければ年齢が高くても自然分娩を選択することは可能と説明。しかし、20代でもアルコール依存症や喫煙習慣がある場合は自然分娩は推奨できないと語った。
一方、衛生福利部(衛福部)は7日、台湾の「人工生殖法」では、人工授精を受ける場合、夫婦のうちいずれか一方が不妊症や重大な遺伝上の疾病を抱えていることが条件となると規定されており、今回のような閉経後の人工授精による出産に倫理上の問題はないか、今後、専門家に意見を聞くとコメントした。
いずれにせよ、男児が望まれてこの世に生まれてきたことは、議論の余地なくおめでたいこと。彼が自分の出生に疑問を持たないよう配慮してもらいたいものだ。
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