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八田與一像破壊の元市議、一審で懲役5月判決


ニュース 社会 作成日:2018年3月9日_記事番号:T00075896

八田與一像破壊の元市議、一審で懲役5月判決

 昨年4月、日本統治時代に農業用水の「嘉南大圳(たいしゅう)」を整備した功績で知られる八田與一(よいち)氏(1886~1942)の銅像の頭部を切り落として破壊した、急進統一派政党、中華統一促進党のメンバーで元台北市議の李承龍被告に対し、台南地方法院が器物損壊罪で懲役5カ月の判決を下した。9日付中国時報が報じた。

 事件は、李承龍被告と李被告の女友達で共犯の邱晋芛被告の2人が、烏山頭ダム(台南市官田区)ほとりの八田銅像の頭部をノコギリで切り落とし、犯行をフェイスブックで公表したもので、社会に衝撃を与えた。李被告は当時、台南地方検察署の取り調べに対し、「八田氏の歴史的評価に納得できなかった」と動機を供述している。共犯の邱被告にも今回、懲役4月の判決が下された。

 台南地裁は判決について、「犯行およびネットで犯罪の成果を宣伝した手口は法治観念の希薄さをうかがわせる。また、2人はいまだに賠償を行っておらず犯行後の態度も良くない」と理由を説明した。