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記事番号:T00075928
2018年3月13日15:58

 台北市と新北市のMRT(都市交通システム)と路線バスが全て乗り放題となる30日間フリー(乗り放題)定期券が1,280台湾元(約4,700円)で販売開始となった。4月16日より利用できる。1日平均43元の利用で元が取れるため、営業パーソンなど公共交通機関を頻繁に使うビジネスマンにとってメリットが高そうだ。ただ、「価格が高い」と不満の声も聞かれており、バイクやマイカー族の利用促進が普及の鍵となる。13日付蘋果日報などが報じた。

/date/2018/03/13/00mrt_2.jpg台北市と新北市を通勤で行き来する市民は多く、柯台北市長(右)は両市の協力は必須だと述べた(台北市リリースより)

 台北市と新北市は12日、両市の公共交通機関の乗り放題定期券を発表した。MRT、バスの他、公共レンタサイクル「YouBike(ユーバイク、微笑単車)」も毎回初めの30分の利用が無料となる。

 乗り放題定期券の購入は、悠遊カード(イージーカード)や提携クレジットカード、デビットカードをMRT駅窓口に持参するか、駅構内の自動チャージ機を操作して行う。4月16日以降にMRTかバスを初めて利用した日から30日間利用できる。乗り放題定期券の購入後、30日以内に利用を開始しなければ失効する。悠遊カードなどがあれば外国人でも購入できる。

 柯文哲台北市長は、昨年10月より毎日バス通勤しており、アプリを使えば大変便利だが、台北市の公共交通機関の利用率は42%にすぎないので、乗り放題定期券を考案したと説明した。また、公共交通機関の利用に毎月1,280元以上かかっている市民は24%に上ると話した。

 朱立倫新北市長は、新北市民の公共交通機関利用率は33%にすぎず、バイクやマイカー族の公共交通機関利用を促して40%台まで引き上げ、交通渋滞を減らして大気汚染を改善したいと語った。

 台北市政府は年間5億6,000万元、新北市政府は3億8,000万元を補助金に投じる。

毎日往復でお得に

 台北市政府交通局の王湮筑科長は、悠遊カード利用でMRT20元が16元に、乗り換えでバスは7元に割引され、合計23元の往復46元、30日乗れば1,380元かかるので、乗り放題定期券1,280元の方が安いと説明した。もしMRT料金が最高区間の淡水駅から南港展覧館駅まで乗車し、バスに乗り換える場合、22日で往復2,596元かかるため、乗り放題定期券を利用すれば月1,316元安く済むと指摘した。

 王科長はまた、例えば、唭哩岸駅から市政府駅まで車を運転する場合も、1カ月当たりガソリン代が約1,300元かかる上、駐車場代や維持費もかかるので、乗り放題定期券の方がお得だと話した。

バイク利用者には魅力不足

 台北市と新北市蘆洲区を毎日往復している女性は、乗り放題定期券を使えば1カ月で数百元節約できると話した。バイク通勤の男性は、ガソリン代は月1,000元ほどなので、定期券の方が高いと語った。

 淡江大学運輸管理学系の羅孝賢副教授は、乗り放題定期券の利用は、特に新北市民などで通勤距離が長いほど恩恵を受けると指摘した。

 逢甲大学運輸物流学系の李克聡副教授は、バイク通勤はガソリン代が安く、時刻表もなく、駐停車できる場所も多いので、公共交通機関に誘導するには乗り放題定期券では魅力が足りないとの見方を示した。

 なお、高雄MRTは30日乗り放題定期券1,600元(学生1,400元)を販売しており、約2,000人が利用している。

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