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簡易PC、価格が上昇傾向に


ニュース 電子 作成日:2008年5月21日_記事番号:T00007594

簡易PC、価格が上昇傾向に

 
 市場調査機関IDCのアナリスト、江芳韻氏のリサーチによると、華碩電脳(ASUS)のEee PCがブームとなっている簡易パソコン市場で、製品価格が上昇傾向にある。21日付工商時報が報じた。

 簡易PC市場には、ヒューレット・パッカード(HP)、宏碁(エイサー)、デルの3大ノートPCブランドや、台湾マザーボードメーカーである微星科技(マイクロスター・インターナショナル)、技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)も進出を決めている。製品のパネル規格は10インチ以上、販売価格は500米ドル以上となり、700米ドル以上の機種も出現して、14.1インチや15インチのローエンドPCの価格帯との重複もみられる。

 江アナリストによると、Eee PCには199米ドルの機種もあったが、250米ドル以下ではメーカーの利益が薄く、簡易PCの価格の下限は250米ドル前後に落ち着く見通しだ。

 IDCの予測によると、今年のノートPCの世界市場の規模は1億3,800万台で、このうち簡易ノートPCは1,100万~1,500万台を占めるとみられる。しかしブランドメーカーによるODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)発注は現在800万台規模と慎重な数字で、インテルのプロセッサ「Atom」が品不足になるという観測が圧力になっているものとみられる。