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ヒマワリ学生運動控訴審、被告全員に再び無罪


ニュース 社会 作成日:2018年3月13日_記事番号:T00075945

ヒマワリ学生運動控訴審、被告全員に再び無罪

 中台サービス貿易協定に反対して立法院を占拠し、国民党の選挙大敗による政権交代への引き金となった2014年3月のヒマワリ学生運動に関連し、扇動や公務執行妨害などの罪で起訴されていたリーダー格の林飛帆被告(29)、陳為廷被告(27)、時代力量所属の立法委員、黄国昌被告(44)ら22人に対する控訴審の判決公判が13日、台湾高等法院で開かれ、被告全員に一審同様、無罪が言い渡された。自由時報(電子版)が報じた。

/date/2018/03/13/18sunflower_2.jpg判決公判には、陳被告(中)、黄被告(右)ら被告十数人が出廷し、100人近い支持者が高等法院周辺で声援を送った(13日=中央社)

 高等法院は、一審が昨年3月に無罪判断の理由とした「市民的不服従」や「抵抗権」を根拠とはせず、言論の自由に基づき、無罪を言い渡した。

 判決は「事件の発端は立法委員が中台サービス貿易協定の議会承認を強行しようとした議事手続き上の重大な瑕疵(かし)にある」とした上で、検察官はあくまで被告らの言論の部分に絞って起訴したと指摘。その上で、「検察は被告が立法院院を占拠した行為が犯罪を構成するか否かについて起訴してはおらず、抵抗権や市民的不服従で判断すべき問題はない」とした。

 判決内容を説明した高等法院の邱忠義報道官は、「被告の行為は政治的な言論であり、言論の自由の範囲に属するので、無罪と判断した」と説明した。

 高等法院はまた、一、二審とも無罪判決が下されたことを受け、刑事妥速審判法(刑事スピード審理法)の規定に基づき、検察側の上訴は制限されるとの見方を示し、二審で判決が確定する可能性が高まった。