ニュース 社会 作成日:2018年3月13日_記事番号:T00075947
裁判官や検察官の懲戒案件を審理する司法院職務法廷がこのほど、セクハラ案件で審理対象となった元裁判官に対する再審で当初の免職処分を破棄したことが波紋を呼んでいる。13日付蘋果日報などが伝えた。
問題となった行為は、台湾高等行政法院の元裁判官、陳鴻斌氏が2012年から女性の同僚に付きまとい、強引に抱きついたり、キスしたりしたとされるもので、職務法廷は当初、裁判官評鑑委員会の勧告に基づき、裁判官免職の処分を言い渡した。
その後、元裁判官は司法事務官の身分で退職。退職後に再審請求が認められた。職務法廷は今月8日、裁判官免職を命じた当初判決を破棄するとともに、元裁判官の年収1年分約216万台湾元(約790万円)を罰金とし、退職金月18万元の受給権利を認める判決を下した。
職務法廷は元裁判官の行為を「職場恋愛の結果だ」と判断。恋愛関係が破局した後、元交際相手である同僚に付きまとったもので、セクハラのレベルには至っていないなどと判決理由を説明した。
職務法廷で裁判官を務めた現職裁判官は、ラジオ番組に出演し、「元裁判官は不倫が未遂に終わったもので、セクハラではない。行為は不当だが、免職に相当するものではない」との認識を示した。
再審判決をめぐっては、「身内をかばう判決だ」といった批判が噴出し、監察院は12日、改めて再審請求を行う方針を示した。
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