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台中市と提携のドイツ業者、経営実態なし


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2018年3月14日_記事番号:T00075966

台中市と提携のドイツ業者、経営実態なし

 台中市と提携し、海水から金属を抽出するプロジェクトを展開するとしていたドイツの業者に経営実態が存在しないことが明らかとなり、林佳龍台中市長が陳謝する事態に発展している。14日付蘋果日報が伝えた。

/date/2018/03/14/04harry_2.jpg台中市政府は今月6日、林市長(左)も出席し、経営者ハリー・ホフマン氏(右)と大々的に提携文書に調印していた(台中市政府リリースより)

 問題の業者はハリー・ホフマン・コンサルティングで、台中市に1,100億台湾元(約4,000億円)を投資し、海中からリチウムやマグネシウムなどを抽出する世界初の「海水鉱山」を目指すとしていた。

 ところが、蘋果日報が取材を進めたところ、問題の業者は現時点で商業行為を行えない個人組織で、会社登記しておらず、特許申請も却下されていたことが分かった。

 指摘を受けた林市長は「市政府の情報把握が不十分だった。検証と改善が必要だ。今後はこうした提携に際し、投資者にもっと具体的な資料の提出を求める」と述べた。