ニュース 社会 作成日:2018年3月14日_記事番号:T00075978
香港で1989年に大ヒットした映画『賭神』(邦題:ゴッド・ギャンブラー)には、人気俳優のチョウ・ユンファ演じる主人公が、特殊なインクでトランプカードの裏に書かれた、目に見えない記号を読み取れるコンタクトレンズを着用してギャンブルに勝つ場面が登場するが、高雄市の娯楽施設で行われていたポーカーゲーム大会でこのほど、同じ手口でイカサマを働こうとした男が他の客にばれ、袋叩きの憂き目に遭ってしまった。
ビリヤードやダーツ、ポーカーなどを楽しむことができる高雄市前金区の娯楽施設「超有休閒会館」では、参加者から参加費を集め、その9割を賞金に充てるポーカーゲーム大会が開かれていた。
この大会には同施設の出資者、蔡憲明容疑者(43)も参加していたが、この男が常に勝って賞金を手に入れていたことに疑念を抱いた客の1人が今月9日、蛍光物質だけを発光させることができるブラックライトを携えて来場。ポーカーに使用されていたトランプカードに光を当ててみると、案の定、カードの裏面にスペードやハートといったマークと数字が浮かび上がった。
イカサマを仕組まれていたことに腹を立てたこの客は、蔡容疑者に「コンタクトレンズを取れ」と迫ったが、彼はこれを拒絶。納得のいかない他の客は椅子やビリヤードのキューを手に蔡容疑者に殴りかかった。頭から流血するなど激しい暴行を加えられたが、この騒ぎに乗じてコンタクトレンズを外して捨てたようで、自身の証拠はつかませなかったようだ。
通報を受けて現場に駆け付けた警察官は、蔡容疑者と同施設の経営者、および暴行に加わった6人の客を連行。同施設が違法な賭博行為を行っていたとして取り調べを進めるとともに、イカサマに使用されたカードが店の所有物だったことから詐欺罪でも送検する可能性を示している。
なお今回のイカサマを可能にした専用コンタクトレンズと蛍光塗料のセットは、15年ほど前から手品用に合法的に販売されており、価格は3,000台湾元(約1万1,000円)程度だという。
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