ニュース 金融 作成日:2018年3月16日_記事番号:T00076024
中央銀行(中銀)の楊金龍総裁は15日、立法院財政委員会で業務報告を行い、通貨政策の運営方向について、「今後も柔軟に管理する変動レートを採用する。いわゆる楊金龍防衛ラインは存在しない」と述べた。16日付工商時報が伝えた。
楊総裁の発言は、大きな為替変動に強硬な通貨防衛で対応するのではなく、市場動向に沿って柔軟に対応していくとする彭淮南前総裁の「柳の枝理論」を踏襲した格好だ。楊総裁は現在の台湾元の為替水準について、「対米ドルで変動幅が拡大しているが、まだ他の主要通貨に比べると小幅だ」との認識を示した。
楊総裁はまた、利上げ時期について、「台湾経済が過熱し、インフレ率が2%以上となった時点で考慮する」と述べ、慎重な立場を維持した。
一方、台湾元の紙幣や硬貨に採用されている蒋介石元総統の肖像など国民党強権統治を連想させるデザインについて、変更もあり得るとの認識を示した。
楊総裁は「移行期の正義促進条例(促進転型正義条例)」が既に成立したことを理由に挙げ、「移行期の正義促進委員会(促進転型正義委員会)が台湾元のデザインに強権統治の象徴が含まれると指摘するならば、中銀としては法律に従って対応する」と述べた。
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