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セメントで遺体覆い部屋に隠す、同居の義妹殺害した女


ニュース 社会 作成日:2018年3月19日_記事番号:T00076049

セメントで遺体覆い部屋に隠す、同居の義妹殺害した女

 同居する夫の妹(37)を殺害して遺体をセメントで固め、自宅の部屋に隠していた女(38)が17日逮捕された。犯人の女は自宅の所有権などをめぐり日頃から義妹に対する不満を募らせており、今月に言い争った際に怒りに任せて殺害。その後、義妹の部屋に遺体を運び、床に置いて上からセメントをかけて隠していた。警察の捜査が入る16日まで他の家族は異変に気づいていなかったという。

/date/2018/03/19/18murder_2.jpg送検される犯人の女。残忍な遺体の隠避方法は、計画性のなさの裏返しだった(17日=中央社)

 犯人の女は高雄市出身で、11年ほど前に夫と結婚。その後、新北市新荘区のマンションに夫、小学校と幼稚園に通う2人、そして夫の妹とともに暮らしていた。

 この自宅は亡くなった夫の両親が3人に残したもので、それぞれが3分の1ずつ所有権を保有していた。しかし、義妹は残っていた住宅ローンを他の兄弟より多く支払ったことから自分が家主だと主張。自分を殺害した兄嫁に対しても日頃横柄な態度で接していたそうで、2人の間では言い争いが絶えず、義妹は何かあると「あんたたち家族は他へ引っ越せ」と言い放ったという。

 また義妹は兄嫁の実家にたびたび電話をして不満を告げていたそうで、事件が発生した日の1週間ほど前にも電話をかけ、兄嫁の父親に「娘を連れて帰ってくれ」などと話していた。

 これを知った兄嫁は13日朝、子供を学校に送った後、出勤の準備をしていた義妹に対し「なぜ実家に電話をしたのか」と詰問。しかし、義妹は彼女を一目見ただけで何も答えなかった。これに怒った兄嫁は義妹を押し倒し、もみ合ったあげく近くにあった鉄アレイで頭部を殴り付け、さらに浴室へと引きずっていき、洗面器に貯めた水の中に義妹の顔を押し付けて殺害した。

 犯行時刻が午前中だったことから、遺体を外へ運び出すこともできず、その処分に困っていたところ、兄嫁の脳裏にかつてみた映画のシーンが浮かび上がった。彼女は、遺体を義妹の部屋に運び入れて全身にふとんを巻き付けた上で外出し、5キロ入りのセメント13袋を購入。自宅に戻り遺体をセメントで固める作業を行った。その後、足りなくなったセメントを補充しつつ、2日をかけて遺体をセメントで覆っていったという。

 兄嫁は遺体から匂いが出ることを懸念して義妹の部屋に香水を撒くなどの隠蔽工作を図ったことから夫や子供には異変を悟られなかったようだ。しかし16日夜、義妹が出勤しないことを心配した勤務先の上司が警察を伴って自宅にやって来たことで事件が発覚。兄嫁は観念して犯行を認めた。ただ、警察官に「遺体を見てどう感じる」と聞かれた兄嫁は冷たく「気持ちが悪い」と言い放ち、後悔するそぶりはまったく見せなかったという。