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有村産業の台湾〜名古屋フェリー、航路廃止の恐れ


ニュース 運輸 作成日:2008年5月22日_記事番号:T00007605

有村産業の台湾〜名古屋フェリー、航路廃止の恐れ

 
 過去45年間、基隆および高雄と沖縄、大阪を経由して名古屋までを結ぶ定期便フェリー、「飛龍」を運航してきた有村産業(那覇市、管財人・飛鷹昌仁社長)は、財務状況の悪化で会社更生中の上、最近の燃料価格高騰で損失が膨らんでおり、同航路は廃止の危機に直面している。22日付聯合報が報じた。

 有村産業台北支社は、「あす(23日)債権者会議が行われる予定で、今後のことは会議の結果を見なければ何とも言えない」とコメントを控えている。

 基隆港務局関係者によると、同フェリーは貨物船としての機能も備え、日本列島との距離が遠い沖縄に、台湾から多くの日用品を運んできた。1週間に台湾から沖縄に運び込まれる貨物は約5,000トン(基隆1,000トン、高雄4,000トン)に上るという。

 また、昔は多くの台湾人が石垣島や宮古島へサトウキビやパイナップル栽培に従事するために渡った。これらの人々が台湾に帰省する際は常に「飛龍」を利用していたといい、同航路は沖縄に住む華僑にとって故郷への慕情とも結び付いているという。