ニュース 電子 作成日:2018年3月20日_記事番号:T00076062
20日付工商時報によると、受動部品大手、華新科技(ウォルシン・テクノロジー)が先週、顧客に対し積層セラミックコンデンサー(MLCC)全シリーズの値上げを通知したとの観測が出ている。
MLCCは昨年、数度にわたり値上げが実施され、今年はさらなる引き上げは難しいとの見方が市場で出ていた。しかし業界では19日、供給不足解消の見通しが立たないことから、第2四半期に複数のメーカーが需要の高い製品について再値上げを実施するとの観測が浮上した。
この他、固体コンデンサーについても、ビットコインなど仮想通貨の採掘(マイニング)ブームが続く中、MLCC以上に供給不足が深刻化している。同製品は日本メーカーが高いシェアを占めるが、仮想通貨の採掘機市場では高価な日本製を避け、台湾製を採用する動きが強まり、台湾メーカーが恩恵を受けている。
こうした中、立隆電子工業や鈺邦科技(APAQテクノロジー)といった台湾の固体コンデンサーメーカーも日本メーカーに追随して値上げを実施している他、これに応じて川下の販売業者でも価格の引き上げが始まっている。
この他、チップ抵抗器も第2四半期には値上げが進み、一部製品では2倍以上の値上げになるとの観測も出ており、受動部品業界では、同期は「史上最強の売り手市場となる」と予測されている。
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