遠東集団（ファーイースタン・グループ）傘下の化学繊維メーカー、遠東新世紀（ファーイースタン・ニューセンチュリー）は21日、米テキサス州南部のコーパスクリスティに高純度テレフタル酸（ＰＴＡ）とポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）の一貫工場を建設すると発表した。ＰＥＴの年産能力は110万トン、ＰＴＡは130万トンを計画しており、それぞれ２、３年後に生産を開始する予定だ。同社は、世界最大のＰＴＡ・ＰＥＴ一貫工場、米国最大のＰＴＡ工場になると説明した。22日付経済日報が報じた。
同工場はタイの石油化学大手、インドラマ・ベンチャーズ、およびメキシコの石油化学大手、アルペックとの合弁で建設する。総投資額は11億2,500万米ドルで、３社が３分の１ずつ出資する。遠東新世紀の対米投資としては過去最大規模となる。
同工場は米国、中南米市場をターゲットとし、ＰＥＴはコカ・コーラのペットボトル向けなどに供給する。米国のＰＥＴ需要は年間400万トン、ＰＴＡは年間500万トン。
遠東新世紀は、同工場の稼働後、ＰＴＡ事業で年間３億5,000万米ドル、ＰＥＴで８億6,400万米ドルの増収が見込めると説明。同社の2017年売上高は72億米ドルだった。
