ニュース 石油・化学 作成日:2018年3月22日_記事番号:T00076118
22日付中国時報によると、台湾中油(CPC)が計画する、2015年10月に閉鎖した同社第5ナフサ分解プラント(通称五軽)のプラント輸出について、受け入れ先として有力視されていたインドネシアの石油・ガス関連の国有最大手、プルタミナが、五軽の生産能力は低過ぎるとして難色を示し、独自に新プラントを建設する方針に転換したもようだ。これに対しCPCは、今月中に再度交渉を行い、計画の実現を目指すが、受け入れの実現が不可能となった場合は設備を個別に売却することになると説明した。
CPCの李順欽総経理によると、五軽は設備が旧型のため、エチレンの年産能力は50万トン程度にとどまる。一方、プルタミナは100万トン規模を希望しているが、五軽の設備はボトルネック除去が難しいとの評価を受け、自社プラントの新設に方向転換する可能性が高いという。
CPCは昨年、五軽をインドネシアにプラント輸出した後、現地国営企業と合弁で石油化学会社を設立するとともに、かつて五軽から供給を受けていた川下メーカーの同国進出を促し、中小規模の産業集積地を形成するとの計画を示していた。
しかしプルタミナが受け入れを拒否すれば同計画は頓挫することになる。今月末に最終的な判断が行われる見通しだ。
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