ニュース 社会 作成日:2018年3月22日_記事番号:T00076126
昨年11月30日、台北市北部の陽明山に出現した虹が約9時間にわたって消えず、これを観測し、記録した近くの中国文化大学がギネス世界記録に申請。見事認定され、このほど認定証授与式が行われた。
陽明山の虹は、特に11月と12月が最もよく見られるという(中央社)
文化大の記録によると、今回ギネス記録に認定された虹は、午前6時57分に同大から北西の空に出現し、正午ごろに北部の谷に降下した後、北東の空へ再度上昇、午後3時55分にようやくその姿を消したという。
その間、実に8時間58分に及び、英国ウェザビーで1994年3月14日に観測された6時間を超え、「出現時間世界最長の虹」となった。
文化大・大気科学系(気象学科)の曽鴻陽主任は、虹の出現には湿気と日光の条件がそろう必要があるが、陽明山の位置、地形、気候は虹の観測に適していると指摘。同大では虹を目にすることは珍しくないそうで、特に秋から冬にかけては北東からの季節風が吹き、海上の湿気が絶えず陽明山周辺へと運ばれてくるため、虹が出やすいシーズンだという。
また昨年の11月30日は、高度に伴う気温の変化が逆転する「逆転層」が出現したことで大量の水滴が文化大学北東部の山に蓄積した上、山から下降した気流により南側で快晴が続いたことも長時間にわたり虹が消えなかった要因となったそうだ。
このほか通常、虹が高度を下げると平地では肉眼で見ることはできなくなるが、文化大学は陽明山近くの山の頂上に位置するため、継続して観測することが可能となったという。
同大大気科学系の劉清煌副教授は、大学側から提供された虹の写真3,000枚などの記録を学生らとともにまとめ、ギネス社に申請を行い、その努力が実ってついに世界一に認められたと喜びを語った。
なお文化大はギネス認定を受けて、今後、台北市と協力して同大学周辺エリアを「虹の秘境」として売り込む計画だ。
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