ニュース 社会 作成日:2018年3月23日_記事番号:T00076152
台湾鉄路(台鉄)や台湾高速鉄路(高鉄)、都市交通システム(MRT)各路線が乗り入れる台北駅は、通路が複雑に入り組み、利用者が目的地になかなかたどり着けないことから「台湾最大の迷宮」として有名だ。そんな迷宮を少しでも利用しやすくしようと、台北市政府は約1年をかけて構内のスマート化計画を推進。このほどスマートフォンなどを通じて道案内サービスを提供する同駅専用アプリの開発など、一連の作業が完了した。
市政府が進めたスマート化計画は、▽歩行者誘導システム▽屋内位置情報ナビゲーションシステム▽観光交通面への応用▽安全監視システム▽駐車場のスマート化──を柱とし、駅構内および外部の歩行者誘導メカニズムを強化したり、地下商店街やMRT淡水信義線の改札近くなど8カ所にタッチパネル式案内装置を設置するといった改善措置を導入したもの。
中でも注目を集めるのが、ナビゲーション機能や時刻表などの交通情報、レストランやショップの検索、駐車場情報などの機能をまとめたスマホアプリ「台北車站通」だ。
同アプリのナビゲーション機では、ブルートゥース通信を使って歩行者が現在地を把握。構内地図上に提示される参考ルートを基に、残り距離、所要時間とともに表示される「15メートル前方を右に曲がる」といったガイドに従って進めば、初めて台北駅を訪れた利用者でも行きたい改札やレストランなど行きたい場所に迷うことなくたどり着けるという。
なおこのアプリは台鉄、高鉄、台北MRT、桃園機場捷運(桃園空港MRT)エリアに加え、地下街もサービス対象範囲としており、同エリア内に設置されたブルートゥース・ビーコンは4,350カ所以上と単一施設としてはアジア最多となった。
「台北車站通」を開発した華碩集団(ASUS)傘下の亜旭電脳(アスキー)によると、アンドロイド端末向けデジタルコンテンツストア「Google Play」では来週27日から、アップルの「App Store(アップストア)」では4月14日までにダウンロードができるようなる見通しだ。これさえあれば、もう台北駅で無駄な時間と体力を使わずに済むようになるかもしれない。
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