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シャープ、IGZO・有機EL生産拡大


ニュース 電子 作成日:2018年3月23日_記事番号:T00076160

シャープ、IGZO・有機EL生産拡大

 鴻海精密工業傘下のシャープは今年、IGZO(酸化物半導体、イグゾー)パネルと有機EL(OLED)パネルの生産能力を増強する計画だ。アップルからの受注拡大を狙う。23日付工商時報が報じた。

 IGZOパネルは、亀山工場(三重県)第8世代ラインで年内に月産能力4万5,000枚まで増強する計画だ。これに伴い、同工場のテレビ用アモルファスシリコン(a-Si)パネル月産能力は現在の3万枚から1万5,000枚に縮小する。

 また、亀山工場の第6世代ラインでも、LTPS(低温ポリシリコン)パネル生産の一部をIGZOパネルに転換し、第4四半期にIGZOパネル月産能力1万枚、LTPSパネル1万5,000枚とする計画だ。IGZOパネルは主にタブレット端末「iPad」向け。今後は需要に応じて、それぞれの生産能力を調整する。

 市場調査会社IHSマークイットは、シャープのIGZOパネルは高解像度と低消費電力を実現するものの、高価格で出荷が伸びなかったが、鴻海の傘下入りでコスト削減に成功したと指摘。アップルがiPadやノートパソコン「MacBook」で採用しており、顧客の関心が高まっていると説明した。

 有機ELパネルは、三重工場の第4.5世代ラインで昨年よりLTPSパネル生産から転換を進めており、月産能力は2万2,000枚。後工程は堺ディスプレイプロダクト(SDP)で行い、今夏に発売するシャープのスマートフォン「アクオス」に採用する予定だ。