ニュース 電子 作成日:2018年3月27日_記事番号:T00076192
中国の液晶パネル最大手、京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)による世界初の第10.5世代工場(安徽省合肥市)は歩留まり率が50%にも届かないようで、まだ台湾や韓国メーカーの驚異とはなっていない状況だ。27日付工商時報が報じた。
BOEの第10.5世代工場は今年第1四半期に稼働し、65インチ、75インチパネルを少量生産しているが、歩留まり率が上がらず、ガラス基板投入枚数は7,000~1万枚にすぎないとみられる。3月に量産を開始する予定だったが、65インチパネルでコストが500米ドルと、台湾や韓国メーカーの300米ドルを大きく上回る状況だ。しかも、現在の65インチのパネルオファー価格は280~290米ドルのため、BOEは作れば作るほど損失が膨らむ。43インチパネルの生産も計画していたが、第4四半期にずれ込む見通しだ。
BOEは、福建省福州市の8.5世代工場でも品質問題が発生し、歩留まり率が70%以下に下がっている。歩留まり率向上のため、43インチ、55インチパネルだけでなく、作り慣れている32インチパネルも生産することを決めた。
パネル市場では、第1四半期にテレビ用パネル価格が大型で10%以上、中型で7~10%下落し、一部サイズはコスト割れ間近だ。ただ、中国などのテレビブランドが4月よりパネル調達を増やすことで、テレビ用パネル価格は5月に底打ちし、第2四半期出荷は前期比5%以上増える見通しだ。
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